imo-tarou’s blog

頭に浮かんだことを書き散らしています。食べて飲んで寝て走ってます。

ご冥福をお祈りいたします。

Hi-STANDARDのドラマー、ツネさんがお亡くなりになられました。

 

悲しいです。

 

ハイスタがすごく好きでした。いや、今でも好きなんですが、当時の熱量ほどではないというか、音楽自体、以前ほどは聞いていないというだけで、ただ単に私が年をくったというだけの話ですが。

 

ハイスタとの出会いは、とあるライブでした。以下、記憶のまま書いているのでもしかしたら記憶違いもあるかもしれません。

 

当時はメタルやパンクやハードコアといった音楽が好きで、主に洋楽を聞いていました。そんな中で、日本にもカッコいいバンドがいる、ということを知るようになり、ライヴハウスに見に行ったりしていました。

 

コークヘッドヒップスターズというバンドが好きで、その日はそのバンドが見たくて確か新宿ロフトだったと思いますが、行ったんです。そのライブが、ハイスタの「LAST OF SUNNY DAY」のレコ発ライブでした。発売記念ライブですね。

 

その当時の新宿ロフトは(確か今はもう移転してますよね。っていうかまだありますかね。ライブに行くっていうことから離れてしまって久しいもので)、何か見た目汚くて(失礼)、周りにパンクな人たちがいっぱいたむろしていて怖かったのを覚えています。狭い階段を地下に降りて行くんです。でも「怖くなんかないぜ!俺はライブハウスに来るのは慣れてるんだぜ!日常茶飯事だぜ!」みたいなふりをしていました(苦笑)。その日は一人で行ったのかなあ。

 

その時ハイスタのことは、バンド名を聞いたことがある程度で曲はまだ聞いたことがありませんでした。

 

ライブで初めてハイスタを体験しました。

 

お目当てのバンドを見に行ったら対バンで出ていた、ってやつですね。ハイスタのレコ発ライブなのに失礼な話ですが・・・。でも当時は「ピア」(「ぴあ」でしたっけ?)という雑誌の各ライブハウスのスケジュールを見て(そのページの文字がすごく小さかったのを覚えてます)、見たいバンドを見つけて見に行くといった感じでしたので、そのライブのメインのバンドが何かとかは気にしていなかったんです。

 

で、お目当てのバンドが終わりラストにハイスタが出てきました。

 

やられましたね。

 

凄かったです。何が凄かったのかもう詳細は覚えていないのですが(苦笑)、カッコ良かったです。

音圧がなんか凄かったのも覚えています。ライブで初めて聞いたので、爆音の中では曲の細かなところまでは捉えられていなかったのですが、音の塊というかエネルギーというか熱量というか、そんなようなものが凄かったのを覚えています。

あと、ギターの横山さんの顔が長髪に隠れてほとんど見えなかったのも、なぜか覚えています。

 

すぐにCDも買って聞き始めましが、もう、はまりましたね。

中毒のようにはまりこんで、1日何回も聞いてそれが毎日何ヵ月も続く、みたいな聞き方をしたアルバムが私の中で何枚かあるのですが、ハイスタのアルバムは「MAKING THE ROAD」まで全部それでした。

当時はほとんど洋楽ばかり聞いていた中で、日本のバンドにこれだけのめりこんだのは初めてでした。

 

雑誌やら何やらでハイスタの情報もよく追っかけていました。アルバムが出る、7インチ(レコード!)が出る、スプリットが出る、どこそこでライブがある(ライブは前述のようにちょっと怖かったので(苦笑)めちゃくちゃ行っていたわけではないのですが、でも見たいのでちょくちょく行っていました)、ハイスタに飢えていたような状態でした。

 

その当時は、ふらっとライブハウスに行ってその場でお金を払って入ってハイスタを見ることができていたのです。その時代を知っていることが、ちょっと自慢です(笑)。

でもだんだんバンドの知名度が上がり、そうもいかなくなってきたどころか、チケット自体取れなくなっていきました。

 

でもそれもカッコよかったですね。見た目普通のあんちゃん(失礼)たちが、どんどんでっかくなっていって、海外にも出ていって評価されて。それもdo it yourself的に自分たちの力で広げていっている感じがまた魅力的でした。

 

1枚のアルバムだけではなくバンド自体にはまりこんだ、というバンドも過去にいくつかありまして、そこまで惹き付けられたバンドは片手で数えられるくらいなのですが、ハイスタはその中に入っています。

 

下手くそバンドもやっていたので、ハイスタもコピーしました。が、・・・難しいんですよ、コレが。特にドラムが。それでも自己満足して楽しんでいました。ちなみに私はギターでした。

 

ハイスタの何が良かったのかっていうと、曲、なのは当たり前ですが、疾走感とギターのメタルな感じ、何よりもボーカルメロディーとハモりが素晴らしかったです。「ボーカルメロディーとそのハモり」の良さにはまったのはハイスタが初めてでした。それ以降、色々な音楽のボーカルハーモニーに耳を傾けるようになった気がします。まさに、ハイスタに音楽の新たな楽しみ要素を教わった感じです。

音楽はメタルから入ったので、それまではザクザクメタルギターばかりに耳がいっていました。

 

で、コピーですがドラムと歌が難しい‼️

歌のハモりがカッコよかったので、「俺、やりたい‼️」ということで、ハモりをとるのですが、まあハモらないハモらない(笑)。テープに録って聞き返してみるんですが、ハズレてるハズレてる、よくぞここまでというほどハズレています。

でも、ギターを弾きながらハモるという形に自己満足して楽しんでいました。

 

ドラムはそれ以上に苦労していました。完コピなんて無理です。あの疾走感でリズムをキープするだけで一苦労です。いや、キープもできていませんでした(苦笑)。

それでも内輪のライブで演奏したりして楽しんでいました。ホントあの頃は楽しかったです。

 

友達も言っていました。「このドラム、単なるパンクのレベルじゃないよね」と。

緻密なテクニックとあのスピード感を両立させて、リズムキープしながら疾走するツネさんのドラムはものすごいですね。

 

・・・ネットのニュースで訃報を知って色々な記憶がよみがえってきました。月並みな表現ですが、まさに青春時代でした。

 

私は車の中で、ウォークマンをカーステにつないで入っている曲をシャッフル設定で流していることが多いのですが、もちろんその中にハイスタも入っています。

ニュースを知る直前の仕事からの帰宅途中もそうやって流していましたが、その日は「catch a  wave」が流れていて、「なんか久しぶりにハイスタが流れてるなあ」と思っていました。ウォークマンには今見たら2000曲以上入っていまして、シャッフル設定で流し続けていると、しばらく流れていなかった曲やバンドがふいに流れてきて、それがまた良かったりもするのです。その時もそんな感じでした。

 

そしてその後、家についてご飯を食べて、くつろぎながらスマホを何気なく見ていて訃報を知りました。

 

次の日の仕事帰りの車の中では、ハイスタを選んで入っている曲をシャッフルで聞いていました。ハイスタの曲は全部とまではいきませんが、かなり入っています。

やっぱりいいなあ、と思いながら聞いていて「this is love」が流れてきたところで、なんか悲しくなってきました。昨日の「catch a wave」も入っている「love is a battlefield」というミニアルバムの中の曲です。メロディーが染みたのでしょうか。涙が出てきた、ということまでは正直なかったのですが、何か胸のあたりがムズムズするような不思議な悲しさでした。

なぜか、「なんか悲しくなってきた」と一人呟いていました。

 

ご冥福をお祈りいたします。